サクメシサクメシ
← コラム一覧に戻る

GI値って何?血糖値を意識した食材選びで太りにくく

motsuサクメシ運営 / フィジーク大会入賞公開 2026-07-19 / 更新 2026-08-08

「低GIパン」「低GIチョコ」——スーパーやコンビニでよく見かけるようになった言葉です。

なんとなく体によさそうだけれど、実際に何を指しているのか説明できる人は多くありません。結論から言うと、GI値は「同じ糖質でも血糖の上がり方に差がある」ことを教えてくれる指標。ただし、使い方を間違えると逆効果にもなります。

この記事では、基本と実践的な使い方、そしてGI値だけでは判断できない部分まで解説します。


GI値とは?

GI値(グリセミック・インデックス)とは、食品を食べたあとの血糖値の上がりやすさを数値化したものです。ブドウ糖を100として、相対的に表します。

分類GI値の目安イメージ
高GI70以上血糖が急上昇。白米・食パン・菓子類など
中GI56〜69中間。玄米・さつまいも・かぼちゃなど
低GI55以下緩やかに上昇。そば・大麦・豆類・葉物野菜など

大まかな傾向として、精製されて白いもの・柔らかいものほど高GI、精製度が低く食物繊維が残っているものほど低GIになります。この一言を覚えておくだけで、店頭での判断はかなりできます。


血糖値の急上昇が太りやすさにつながる理由

インスリンが多く分泌される

血糖が急に上がると、下げるためにインスリンが多く分泌されます。インスリンは血糖を下げる唯一のホルモンで、余った糖をグリコーゲンや中性脂肪として蓄える働きも持っています。

急降下で「ニセの空腹」が来る

急に上がった血糖は、その後急に下がります。この落差で、食後2〜3時間なのに強い空腹や甘いものへの欲求が出ます。間食が止まらない人は、意志ではなくここが原因のことがあります。

食後の眠気・だるさ

昼食後に猛烈に眠くなるのも、上がり方が急なときに起きやすい現象です。主食を変えると午後の体感がはっきり変わることがあります。

※ ここで扱っているのは健康な人の一般的な傾向です。すでに血糖値の異常を指摘されている方、糖尿病の治療中の方は、自己判断で食事を変えず主治医の指示に従ってください。


主要食品のGI値の目安

数値は測定方法や品種、調理法によってかなり幅が出ます。以下はおおよその位置関係を掴むための目安として見てください。

主食(穀類)

フランスパン90前後
食パン70〜90
白米75〜88
80前後
うどん60〜80
玄米55〜68
そば54〜59
パスタ(アルデンテ)45〜65
オートミール55前後
大麦(押麦)25〜45

いも・野菜

じゃがいも(マッシュ)80〜90
さつまいも55〜70
かぼちゃ65前後
葉物野菜・きのこ・海藻20前後以下

果物・その他

バナナ50前後
りんご36前後
牛乳・ヨーグルト30前後
大豆・豆類20〜30

肉・魚・卵などは糖質をほとんど含まないため、そもそもGI値の対象になりません。つまりGI値を意識するというのは、実質「主食と間食の質を選ぶ」ことです。


GI値の弱点を補う「GL」という考え方

GI値には大きな弱点があります。実際に食べる量が考慮されていないことです。GI値は「その食品から糖質50g分を摂ったとき」を基準に測られているため、普段そんなに食べない食品でも高い値が出ます。

GL(グリセミック・ロード)= GI値 × その1食分の糖質量(g) ÷ 100

・GL 10以下 … 低

・GL 11〜19 … 中

・GL 20以上 … 高

分かりやすいのがすいかです。GI値は70台と高い部類ですが、1切れに含まれる糖質はごくわずか。GLで計算すると1桁になり、実際の影響は小さいことが分かります。

食品(1食分)GI糖質GL
すいか 1切れ約72約6g約4(低)
白米 茶碗1杯(150g)約80約55g約44(高)

つまり、「GI値が高い食品を避ける」より「GI値が高くて、しかもたくさん食べるものを見直す」ほうが実用的です。多くの人にとって、それは主食と甘い飲み物です。


同じ食品でもGI値は変わる

GI値は食品ごとに固定された数字ではありません。次の要因で変わります。

調理時間

パスタはアルデンテのほうが、しっかり茹でるよりGI値が低くなります。柔らかいほど消化が速く、血糖も上がりやすい。

加工の度合い

同じじゃがいもでも、マッシュポテト>茹でたじゃがいも。すりつぶす・粉にするほど値は上がります。ジュースと果物の差も同じ理屈です。

冷やす

ごはんやじゃがいもを冷ますと、一部のでんぷんが消化されにくい形に変化します。おにぎりや冷製パスタが、温かい状態より穏やかになることがあります。

熟し具合

果物は熟すほど糖が増え、GI値も上がります。バナナは青いものより完熟のほうが高くなります。

一緒に食べるもの

脂質・タンパク質・食物繊維・酢と一緒に食べると、単体で食べるより上がり方は緩やかになります。

これが「数値を暗記しても意味がない」理由です。表の数字を覚えるより、精製されていないもの・噛む必要があるもの・単体で食べないことという原則を押さえるほうが実際の食事では役に立ちます。


今日からできる置き換え例

完璧を目指さず、よく食べるものから1つずつ置き換えるのが続くコツです。

白米大麦入りごはん・雑穀米・玄米

白米に大麦を1〜2割混ぜて炊くだけ。味もほとんど変わらず、食物繊維も増えます。もっとも費用対効果が高い置き換え。

食パン(朝食)全粒粉パン・オートミール

オートミールは牛乳やヨーグルトと合わせれば腹持ちも良い。時間がない朝でも作れます。

うどん(昼食)そば

立ち食いでも選べます。タンパク質もうどんより多く、午後の眠気が変わります。

ポテトサラダ豆サラダ・海藻サラダ

じゃがいもは野菜の見た目をした高GI食品。豆類なら低GIでタンパク質も摂れます。

菓子パン(間食)ナッツ・無糖ヨーグルト・高カカオチョコ

間食こそ差が出ます。血糖の乱高下による「ニセの空腹」を断ち切れます。

スポーツドリンク・ジュース水・お茶・炭酸水

液体の糖はもっとも速く吸収されます。ここを変えるのが一番早い。

全部やる必要はありません。一番回数の多いものから1つ——多くの人にとっては昼食の主食です。


食べ方でも血糖の上がり方は変わる

食材を変えなくてもできることがあります。むしろ、こちらのほうが今日から始められます。

野菜・きのこ・海藻を先に食べる(食物繊維が糖の吸収を遅らせる)

次にタンパク質、最後に主食(胃から送り出される速度が落ちる)

食事全体で15〜20分かける(早食いだと順番の効果も出ない)

食前に酢の物やもずく酢を入れる

主食だけで済ませない(うどん単品・菓子パン単品を避ける)


GI値だけに頼らない

「低GIだから太らない」は誤解

低GIでもカロリーはあります。玄米もナッツも食べすぎれば普通に太ります。痩せるかどうかを決めるのはカロリー収支で、GI値はその上に乗せる補助輪です。

低GI表示を免罪符にする

「低GIチョコだから」と量が増えたら本末転倒です。表示は選ぶときの参考であって、食べる量を増やす理由にはなりません。

数値を厳密に暗記しようとする

測定条件で値がぶれるうえ、実際の食事は組み合わせで食べます。細かい数字より、GLの考え方と食べ方の原則のほうが役に立ちます。

脂質の多い食品を「低GIだから良い」と考える

揚げ物やスナック菓子は脂質のせいでGI値が下がることがあります。低GI=ヘルシーではありません。


実際に置き換えて変わったこと

自分がやったのは、白米に大麦を混ぜることと、昼のうどんをそばに変えることの2つだけです。体重の落ち方が変わったという実感はありませんでした。落ちるかどうかは、やはりカロリーで決まっていました。

はっきり変わったのは午後の眠気です。昼にうどんや丼ものを食べていた頃は、14時台に必ず落ちていました。主食を変えてからはそれが減り、夕方に何か食べたくなる回数も減りました。結果として1日の合計カロリーが下がったので、間接的には効いていたことになります。

逆に失敗したのが、GI値の表を印刷して細かく管理しようとした時期です。数値がぶれるうえ、実際の食事は組み合わせなので、そもそも計算になりませんでした。3日でやめました。

結局、実用になったのは「主食を白から茶色に」と「単品で食べない」の2つだけです。細かい数字を追うより、この2つを毎日続けるほうが体感の差は大きいと思っています。


よくある質問

Q. 低GIなら量を気にしなくていい?

A. 気にしてください。GI値は「上がり方」の指標で、カロリーとは別物です。玄米もナッツも食べすぎれば太ります。痩せるかどうかを決めるのはカロリー収支で、GI値はその上に乗せる質の話です。

Q. 「低GI」と書かれたお菓子は食べてもいい?

A. 普通のお菓子よりはマシ、という程度です。低GI表示を免罪符にして量が増えるなら、むしろ逆効果になります。お菓子は低GIでもお菓子、という冷静さは必要です。

Q. GI値の数字は覚えたほうがいい?

A. 覚える必要はありません。測定条件で値がぶれますし、実際の食事は組み合わせで食べるものです。「白いものより茶色いもの」「柔らかいものより噛むもの」という大枠だけで、実用上は十分です。

Q. 血糖値を実際に測ってみたい

A. 近年は一般向けの血糖測定デバイスもありますが、数値に振り回されて食事が偏る人もいます。健康な人が減量目的で使うなら、まずは食後の眠気や空腹のタイミングという体感を手がかりにするほうが実用的です。


まとめ

  1. 1.GI値=血糖の上がりやすさ。カロリーとは別の指標
  2. 2.量を加味したGLで見ると、本当に見直すべき食品が分かる
  3. 3.GI値は調理法・加工・熟度で変わる。数字の暗記は不要
  4. 4.主食を「白→茶色」に。回数の多いものから1つずつ
  5. 5.食材を変えなくても食べる順番と時間で上がり方は変えられる
  6. 6.大前提はカロリー収支。低GI=太らない、ではない

「カロリーは守っているのに間食が止まらない」「午後の眠気がひどい」という人は、GI値を意識するだけで食事のつらさが変わるはずです。まずは今日の昼の主食から。

量のほうが分かっていない場合は、サクメシで必要カロリーとPFC、1週間分の献立を出しておくと、質と量を同時に整えられます。

参考・出典

  • 血糖値厚生労働省 健康づくりサポートネット(e-ヘルスネット)
  • インスリン厚生労働省 健康づくりサポートネット(e-ヘルスネット)
  • 炭水化物 / 糖質厚生労働省 健康づくりサポートネット(e-ヘルスネット)

この記事を書いた人

motsuサクメシ運営 / フィジーク大会入賞

会社員をしながら筋トレとダイエットを10年以上続け、フィジーク大会で入賞。90kg台からの減量を経験しています。自分の食事記録と失敗の積み重ねをもとに、続けられる食事管理の方法を発信しています。

プロフィールを見る →

本記事は健康的な食生活に関する一般的な情報提供を目的としたもので、医師による診断・治療・処方に代わるものではありません。持病のある方、妊娠中・授乳中の方、通院・服薬中の方は、食事内容を変更する前に主治医または管理栄養士にご相談ください。

サクメシで自分に合った食事プランを作る →

無料・登録不要。質問に答えるだけで7日分の食事プランが完成します。