酒を2〜3ヶ月やめた。効いたのは酒のカロリーではなく、酒が連れてくる食事だった
お酒については、一般論として「断酒しなくても減量はできる。効いているのは酒そのものより、つまみと〆」と書きました。
この記事は、その裏づけになる実体験です。自分は大会に出ると決めてから、2〜3ヶ月だけ完全に酒をやめました。そして、いまは週4回飲んでいます。それでも体重は戻っていません。
やめてみて一番はっきり変わったのは、体重の落ちる速さではありませんでした。食事が崩れなくなったことです。この記事では、やめていた間に何が起きたかと、飲む回数が当時の倍になっているのに戻っていない理由を、数字で並べます。
先に断っておきます。当時、飲んだ量を記録していたわけではありません。この記事のカロリーは、92kgの頃に食べていたものを書き出した記事で積み上げた数字と、一般的な換算によるものです。「週2回」「週4回」といった頻度は、記録ではなく自分の記憶です。
大会前に、2〜3ヶ月だけ完全にやめた
92kgから落とし始めた頃、酒をやめてはいません。飲みに行く回数を減らしただけです。完全にやめたのは、大会に出ると決めてからの2〜3ヶ月だけでした。
順番としては、減量の最後のほうです。「酒をやめたから痩せた」という話ではありません。落ちるところまで落ちたあと、仕上げの時期に絞り込むためにやめた、というのが正確なところです。
なので、この記事は「禁酒すれば痩せます」という記事ではありません。むしろ逆で、やめてみて初めて、酒の何が問題だったのかが分かったという話です。
一番はっきり変わったのは、体重の落ち方ではなかった
やめる前に期待していたのは、正直に言えば体重の落ちが速くなることでした。酒のカロリーが丸ごと消えるわけですから、当然そうなると思っていました。
実際にやめてみて、一番はっきり変わったのは別のところでした。食事が崩れなくなったことです。
それまでは、順調に管理できている週でも、飲んだ日にまとめて崩れていました。しかも飲んだ日だけでは終わりません。翌日も戻りません。酒が残っている日に用意していたものを食べる気にならず、結局コンビニで済ませる、という形で影響が続きます。
酒をやめたら、その「崩れる日」が週から消えました。自分にとって効いたのは、抜いたぶんの酒のカロリーではなく、崩れる日がゼロになったことのほうでした。
酒そのものより、酒が連れてきていたもの
なぜ飲んだ日に崩れていたのか。当時の流れをそのまま書き出すと、飲むと決めた時点で、そのあとが自動的に決まっていたことが分かります。
| 場面 | 起きていたこと |
|---|---|
| 飲みに行くと決まる | その日の食事の計画が消える |
| 空腹のまま店に着く | 最初の1杯と一緒に、揚げ物から頼む |
| 酒が進む | つまみを追加する。量は決めていない |
| 店を出る | 判断力が落ちている |
| 深夜0時すぎ | 〆のラーメン。決断した覚えがない |
| 翌朝 | 体重が増えている。気分が悪い |
この中で、自分が選んでいるのは最初の1行だけです。あとは全部そのあとについてきます。特に〆のラーメンは、別記事にも書いたとおり決断した記憶がありません。流れで発生していたので、我慢のしようもなかった、というのが実感に近いです。
厚生労働省の飲酒ガイドラインには、健康に配慮した飲み方として「あらかじめ量を決めて飲酒をする」「飲酒前又は飲酒中に食事をとる」が挙げられています。当時の自分は、どちらもやっていませんでした。量を決めずに飲み、空腹のまま飲み始めていたわけです。
数字にすると、酒より〆のほうが大きい
92kgの頃、飲んだ日の酒まわりを並べます。
| 項目 | 数字 | 備考 |
|---|---|---|
| 居酒屋の酒(ビール中ジョッキ換算で数杯) | 600〜900kcal | つまみは別 |
| 〆のラーメン(こってり系・トッピングあり) | 800〜1,100kcal | 深夜0時すぎ |
| 飲んだ日の1日の合計 | 約2,900kcal | 暴食した日ではなく、当時の普通の1日 |
| 飲みに行く頻度 | 週2回 | 記録ではなく記憶 |
注目したいのは、酒そのもの(600〜900kcal)より、〆のラーメン1杯(800〜1,100kcal)のほうが大きいという点です。つまみを足せば差はもっと開きます。
言い換えると、酒をハイボールに変えて数百kcal削っても、そのあとにラーメンが控えているなら、削った分はその1杯で消えます。当時の自分が「太らない酒」を調べていたのは、一番小さいところを見ていたということです。
いまは週4回飲んでいる
大会が終わったあと、酒は戻しました。ただし戻ったのは飲むことであって、飲み方ではありません。いまの1回はこうなっています。
| 項目 | いま |
|---|---|
| 飲むもの | ハイボール系を2〜3杯 |
| 酒のカロリー | 約140〜210kcal |
| 純アルコール量 | 約20〜29g |
| つまみ | 特に決めていない。夕食と一緒に飲む |
| 〆 | しない |
| 頻度 | 週4回・ほぼ家飲み |
意識して決めているのは、実質2つだけです。家で飲むことと、〆をしないこと。つまみの中身はその日によってバラバラで、細かいルールは持っていません。
この2つで、さきほどの連鎖がほぼ丸ごと切れます。家なら深夜のラーメン屋に寄る場面が発生しません。夕食と一緒に飲むので、空腹のまま飲み始めることもありません。
ハイボール1杯(ウイスキー30ml)は約70kcal・純アルコール約10gです。純アルコール量は「摂取量(ml) × 度数/100 × 0.8」で計算できます(厚生労働省の飲酒ガイドラインに示されている式)。濃さや量で変わるので、自分の1杯で一度計算しておくと目安になります。
回数は倍に増えたのに、量は減っている
92kgの頃と、いまを週あたりで並べます。
| 項目 | 92kgの頃 | いま |
|---|---|---|
| 飲む回数 | 週2回 | 週4回 |
| 酒のカロリー | 週1,200〜1,800kcal | 週560〜840kcal |
| 〆のラーメン | 週1,600〜2,200kcal | 0kcal |
| 酒まわりの合計 | 週2,800〜4,000kcal | 週560〜840kcal |
| 純アルコール量 | 週120〜160g | 週80〜116g |
| 飲まない日 | 週5日 | 週3日 |
飲む回数は週2回から週4回に増えています。それでも酒まわりのカロリーは週2,800〜4,000kcalから週560〜840kcalになり、4分の1以下です。
差は週あたり約2,200〜3,200kcal。体脂肪1kgぶんのエネルギーがおよそ7,700kcalなので、月あたりにすると体脂肪1〜1.8kg分に相当します。減ったのは酒を飲む回数ではなく、酒についてきていたもののほうです。
これが、自分が「禁止より条件付きのほうが続く」と書いている根拠でもあります。酒を禁止にしていたら、たぶんどこかで元の飲み方ごと戻していました。
ただし「飲まない日」は、当時より減っている
都合のいい話だけ書くわけにいかないので、はっきり書きます。健康という観点では、いまの飲み方は当時より悪くなっている部分があります。
92kgの頃は週2回でした。つまり飲まない日が週5日あったことになります。いまは週4回なので、飲まない日は週3日です。回数そのものは増えています。
厚生労働省の飲酒ガイドラインには、健康に配慮した飲み方として「一週間のうち、飲酒をしない日を設ける(毎日飲み続けるといった継続しての飲酒を避ける)」が挙げられています。毎日ではないとはいえ、週4回は褒められた頻度ではありません。
量についても書いておきます。ハイボール2〜3杯は純アルコールで約20〜29gです。健康日本21(第三次)では「生活習慣病のリスクを高める量」を1日あたり純アルコール男性40g以上・女性20g以上としています。男性の自分は40gを下回っていますが、女性の基準なら普通に超えている量です。
整理すると。この記事で「うまくいった」と言えるのは減量と体重維持の話だけです。飲酒そのものの健康リスクは体重とは別の話で、そこは改善していません。飲まない日を増やすほうがいいのは分かっていて、実行できていない、というのが現状です。
この記事の弱いところ
- 飲んだ量の記録がない。「週2回」「中ジョッキ数杯」は記憶です。当時の伝票が残っているわけではありません
- 断酒中のデータもない。2〜3ヶ月やめていた間に体重がどう動いたかのグラフは出せません。書けるのは「食事が崩れなくなった」という体感までです
- 断酒だけの効果ではない。大会準備の時期なので、同時に食事もトレーニングも変えています。どれがどれだけ効いたかは分けられません
- いまの数字も概算。ハイボールの濃さを毎回測ってはいないので、1杯約70kcal・純アルコール約10gはウイスキー30ml換算の目安です
- 1人の1例。身長174cm・開始92kgの成人男性の話です。アルコールの分解能力には個人差が大きく、同じ量でも影響は変わります
飲酒量を自分でコントロールできない、やめようとしてもやめられないといった場合は、体重とは別の問題です。健康診断の数値に指摘があるときも含め、医療機関や専門の相談窓口に相談してください。
まとめ
- 完全に酒をやめたのは、大会準備の2〜3ヶ月だけ。減量の最後の仕上げの時期で、「やめたから痩せた」という順番ではない
- やめて一番はっきり変わったのは体重の落ち方ではなく、食事が崩れる日が週から消えたこと
- 92kgの頃、自分で選んでいたのは「飲みに行く」という最初の1行だけで、つまみも〆も自動でついてきていた
- 数字で見ると、酒そのもの(600〜900kcal)より〆のラーメン1杯(800〜1,100kcal)のほうが大きい
- いまは週4回・ほぼ家飲み・ハイボール系2〜3杯・〆なし。回数は当時の倍だが、酒まわりの週あたりカロリーは4分の1以下
- ただし飲まない日は週5日から週3日に減っている。体重は維持できているが、飲酒頻度という意味では改善していない
参考・出典
- 健康に配慮した飲酒に関するガイドライン(厚生労働省)
- アルコールの作用(厚生労働省 健康づくりサポートネット(e-ヘルスネット))
- 肥満と健康(厚生労働省 健康づくりサポートネット(e-ヘルスネット))
この記事を書いた人
motsuサクメシ運営 / フィジーク大会入賞会社員をしながら筋トレとダイエットを10年以上続け、フィジーク大会で入賞。90kg台からの減量を経験しています。自分の食事記録と失敗の積み重ねをもとに、続けられる食事管理の方法を発信しています。
プロフィールを見る →本記事は健康的な食生活に関する一般的な情報提供を目的としたもので、医師による診断・治療・処方に代わるものではありません。持病のある方、妊娠中・授乳中の方、通院・服薬中の方は、食事内容を変更する前に主治医または管理栄養士にご相談ください。
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