サクメシサクメシ

毎朝の体重に一喜一憂して、昼を抜いていた。──その1kgは、脂肪ではなかった

motsuサクメシ運営 / フィジーク大会入賞公開 2026-09-19

体重の日々の上下については、一般論として「判断は1日単位ではなく週平均で」と書きました。いま読み返しても、そのとおりだと思います。

ただ、自分は長いあいだそれができていませんでした。92kgから落とし始めた頃、毎朝体重計に乗って、増えていればその日1日ずっと気分が悪く、「取り返さないと」と思って昼を抜き、夕方に反動で食べる。これをくり返していました。

この記事は、そのときの行動を書き出して、当時の自分の食事の数字で計算し直したものです。結論を先に書くと、朝に増えていた1kgは脂肪ではありえず、昼を抜いて浮かせた分は夕方の菓子パン2個で消えていました。

先に断っておきます。当時、体重も食事もほとんど記録していませんでした。なので「何月何日に何kg」という表は出せません。この記事で使う数字は、92kgの頃に食べていたものを書き出した記事で積み上げたカロリーと、一般的な換算です。夕方に食べた量については記録がなく、推定だとはっきり書きます


毎朝、体重計に乗って落ち込んでいた

まず、当時くり返していた流れをそのまま並べます。

タイミングやっていたことそのときの考え
起きてすぐ体重計に乗る前日にラーメンを食べた日は、だいたい増えている
その日の午前中ずっと気分が悪い「昨日のあれが効いた」と思っている
食事を抜く「取り返さないと」
夕方コンビニに寄って食べる空腹で、選ぶ余裕がない
翌朝また体重計に乗る最初に戻る

自分では「真面目にやっている」つもりでした。毎日測っているし、増えた日には対策もしている。測っているのだから管理できている、と思っていたわけです。

いま数字にしてみると、この流れのどこにも減量に効いている部分がありませんでした。順番に見ていきます。


1日で増えた1kgは、脂肪なのか

体脂肪を1kg増やす(あるいは減らす)のに必要なエネルギーは、およそ7,700kcalとされています。この記事の計算はすべてこの数字を使います(増えた体重のすべてが体脂肪とは限らず、7,700kcalという数字自体も目安です)。

これを、当時の自分が1日に食べていた量と並べます。92kgの頃の食事は別記事で書き出していて、飲んだ日は1日で約2,900kcal、平均しても2,400〜2,600kcalありました。

項目数字
体脂肪1kgに相当するエネルギー約7,700kcal
92kgの頃の1日の摂取(あとから積み上げた概算)2,400〜2,900kcal
1kg増やすのに必要な「余分な」食事いつもの約2.7〜3.2日分
前夜のラーメン1杯800〜1,100kcal

つまり、1日で体脂肪を1kg増やそうと思ったら、いつもの食事に加えて、さらに3日分ほどを余分に食べる必要があります。前の晩にラーメンを1杯(800〜1,100kcal)食べたくらいでは、まったく届きません。

それでも朝の数字は1kg増えています。増えていたのは、食べたものと飲んだものの重さ、塩分で抱え込んだ水分、腸の中に残っているものです。脂肪はその速さでは増えません。

念のために書くと、逆も同じです。1日で1kg減っていても、それは脂肪が1kg減ったことにはなりません。減っているのも、たいていは同じ水分です。


昼を抜くと、収支はどうなっていたか

当時の昼は、うどんやパスタの単品で約800kcalでした。抜けばその分が浮きます。問題はそのあとです。92kgの頃の自分は、夕方に必ずコンビニに寄っていました。昼を抜いた日は、そこに空腹が上乗せされます。

項目増減
昼を抜いて浮いた分−約800kcal
菓子パン1個+300〜400kcal
菓子パン2個+飲み物+700〜900kcal
差し引きほぼゼロ、または黒字

当時よく買っていた菓子パンは1個300〜400kcalのものが多いので、2個と飲み物で、抜いた800kcalはほぼ埋まります。昼を我慢した意味は、計算上ほとんど残りません。

さらに良くないのは、抜いたことで減るものと、朝に増えていたものがそもそも別物だった点です。前日に増えていたのが水分なら、昼を抜いて減るのも水分と胃の中身です。脂肪には触れていません。

推定だと明記します。昼を抜いた日に夕方いくら食べたかの記録は残っていません。ここで使った「菓子パン2個+飲み物」は、当時よく買っていたものからの見積もりです。実際にはもっと食べていた日も、そうでない日もあったはずです。


見ていたのは進捗ではなく、ノイズだった

自分にとって一番こたえたのは、この計算でした。当時、最初の1〜3ヶ月で3〜5kg落ちています。仮に2ヶ月で4kgとすると、1週間あたり約0.5kgのペースです。

項目数字
1日の体重の振れ幅1〜2kg
実際に落ちていた速度(4kg/2ヶ月で計算)1週間で約0.5kg
振れ幅は進捗の何倍か約2〜4倍

1日の振れ幅のほうが、1週間ぶんの進捗より大きいのです。順調に落ちている最中でも、朝の数字は普通に増えます。増えたという事実は、うまくいっていない証拠にはまったくなりません

92kgに対して1.5kgは約1.6%です。自分は毎朝それを見て1日の気分を決め、食事の内容まで変えていました。言い換えると、ノイズのほうが信号より大きい数字を判断材料にしていたということです。使える精度ではありませんでした。


週平均に変えて、変わったのは行動のほうだった

落ち着いたのは、体重を週平均で見るようにしてからです。7日ぶんを足して7で割り、前の週の平均と比べる。日々の上下は平均に吸収されて、流れだけが残ります。

ただ、自分に効いたのは「気持ちが楽になった」ことよりも、毎朝の判断そのものが発生しなくなったことでした。朝の数字では行動を変えないと決めたので、昼を抜くかどうかを考える場面が消えたわけです。

場面週平均にする前したあと
朝、前日より増えていた昼を抜くいつもどおり食べる。週平均を見るまで判断しない
朝、前日より減っていた気がゆるんで夜に食べる同じく、いつもどおり食べる
外食や飲みの翌日増えた数字を見て1日引きずる水分とみなして、水をしっかり飲む
判断するタイミング毎朝週に1回、前の週の平均と比べる

測る条件も固定していました。起床直後・トイレのあと・同じ服装で測る。条件がばらつくと、それ自体が振れ幅を増やすので、平均を取る意味が薄くなります。

週平均が2週続けて落ちていなければ、そこで初めて食事を見直す。停滞期かどうかの判断も、この単位でないと区別がつきませんでした。


落としている最中は、毎日測っていた

「一喜一憂するなら測らないほうがいい」という考え方もあります。ただ自分がやったのは、測るのをやめることではありませんでした

落としている最中の測る頻度:毎日

判断する頻度:週1回

測るのをやめるのではなく、測った数字で毎日判断するのをやめる。減量中の落としどころはここでした。

正直に書くと、いまは日常的に体重を測っていません。ただしこれは「測らなくていい」という結論ではありません。自分は過去に何度か、目標体重に届いた時点で記録をやめて、そのたびにリバウンドしています。測らなくなると、戻り始めたことに気づくのが数kg遅れるからです。

戻らなくなったのは、目標を「◯kgまで落とす」から「◯kg以下で1年過ごす」に変えてからでした(リバウンドしない食べ方)。測るのをやめて平気になったのは、その基準が先にあったからで、順番が逆だと以前と同じことになります。


この記事の弱いところ

都合の悪い点も書いておきます。

  • 当時の記録がない。体重も食事も測っていなかったので、「週平均がこう動いた」というグラフは出せません。残っているのは行動と、あとから積み上げた数字だけです
  • 夕方に食べた量は推定。昼を抜いた日に何をどれだけ食べたかは覚えていません。菓子パン2個は当時の常食からの見積もりです
  • 週平均にしたから落ちた、とは言えない。同じ時期に食事の中身も変えています。どちらがどれだけ効いたかは分けられません
  • 1人の1例。身長174cm・開始92kgの成人男性の話です。振れ幅の大きさは体格や食事内容でも変わります

短期間に体重が大きく増減する、むくみが続くといった場合は、食事や水分だけの問題ではないことがあります。心当たりがあるときは医療機関に相談してください。


まとめ

  • 92kgから落とし始めた頃、毎朝の体重が増えていると昼を抜き、夕方に反動で食べていた
  • 体脂肪1kgは約7,700kcal。当時の食事で3日分ほどを余分に食べる計算になるので、前夜のラーメンで増えた1kgは脂肪ではない
  • 昼を抜いて浮く約800kcalは、夕方の菓子パン2個と飲み物でほぼ埋まる
  • 1日の振れ幅1〜2kgは、当時の1週間ぶんの進捗(約0.5kg)より大きい。毎朝の数字は判断材料にならない
  • 週平均に変えて効いたのは気分よりも、昼を抜くという判断が発生しなくなったこと
  • 落としている最中は毎日測って、判断は週1回。いまは日常的に測っていないが、過去に記録をやめた時点でリバウンドを繰り返しているので、やめる順番には注意がいる

参考・出典

この記事を書いた人

motsuサクメシ運営 / フィジーク大会入賞

会社員をしながら筋トレとダイエットを10年以上続け、フィジーク大会で入賞。90kg台からの減量を経験しています。自分の食事記録と失敗の積み重ねをもとに、続けられる食事管理の方法を発信しています。

プロフィールを見る →

本記事は健康的な食生活に関する一般的な情報提供を目的としたもので、医師による診断・治療・処方に代わるものではありません。持病のある方、妊娠中・授乳中の方、通院・服薬中の方は、食事内容を変更する前に主治医または管理栄養士にご相談ください。

サクメシで自分に合った食事プランを作る →

無料・登録不要。質問に答えるだけで7日分の食事プランが完成します。