減量期の食事メニュー|会社員が平日続けられる1週間の献立例
減量期の食事メニューを調べると、高たんぱく・低脂質のきれいな献立がたくさん出てきます。ただ、平日は朝から夜まで会社にいる人が、それを毎日3食作れるかというと、たいてい無理です。
この記事では、普通の会社員が平日5日続けられることを条件にして、減量期の食事を組み立てます。目標カロリーの出し方から、1日の型、飲み会がある週の献立例とカロリーの合計、弁当を作れない日の代わりまで、具体的な数字で書きます。
結論:平日は固定、週末でゆるめる
減量期の食事を続ける3つのルール
- 1. 平日の朝・昼・間食は固定する。毎食「何を食べるか」を考えないことが、いちばん続く
- 2. 夜は主菜だけ日替わりにする。飽きと栄養の偏りはここで防ぐ
- 3. 1日ではなく1週間の合計で見る。平日に少し余らせて、週末の外食や飲み会に回す
減量は、目標カロリーを何週間も守り続けた人が勝ちます。完璧な献立を3日やるより、70点の献立を3ヶ月続けるほうが、結果につながりやすくなります。そのための仕組みが「固定」です。
まず数字を決める(モデルケース)
献立はカロリーの枠に中身を詰めていく作業なので、先に枠を決めます。計算方法の詳細は1日の摂取カロリーの目安に書いたので、ここでは結果だけを使います。この記事では次の人をモデルにします。
モデル:35歳男性・身長172cm・体重75kg・デスクワーク・筋トレ週1〜2回
- ・基礎代謝(ハリス・ベネディクト式)= 約1,720kcal
- ・維持カロリー = 1,720 × 1.375 = 約2,365kcal
- ・減量期の目標 = 2,365 − 500 = 約1,865kcal(1週間で約13,060kcal)
- ・タンパク質 = 体重 × 1.2〜1.6g = 90〜120g
−500kcalは、計算上は週に約0.45kgずつ落ちるペースです。サクメシの診断も同じ式・同じ−500kcalで計算しているので、自分の身長・体重を入れれば、この記事の数字を自分用に置き換えられます。
タンパク質の「体重×1.2〜1.6g」は、厚生労働省の食事摂取基準にある推奨量よりも多めの、減量中の実務的な目安です。理由はタンパク質は1日どれくらい必要?に書きました。腎臓に持病がある方は、量について必ず主治医に相談してください。
減量期の会社員の1日の型
モデルの1,865kcalに対して、平日はこの型で食べます。朝・昼・間食は毎日同じで、変えるのは夜の主菜だけです。
| いつ | 食べるもの | カロリー | タンパク質 |
|---|---|---|---|
| 朝 | オートミール30g+牛乳200ml、バナナ1本、ゆで卵1個 | 約390kcal | 約18g |
| 昼 | 鶏むね肉(皮なし)200g ※生の重さ(作り置き)+おにぎり1個 | 約390kcal | 約49g |
| 間食 | 無糖のギリシャヨーグルト1個+素焼きアーモンド20g | 約210kcal | 約14g |
| 夜 | ご飯200g、主菜(下の表で日替わり)、野菜の副菜、味噌汁 | 約570〜650kcal | 約25〜45g |
1日の合計(夜の主菜が鶏むね肉の日)
約1,610kcal/タンパク質 約120g・脂質 約45g・炭水化物 約180g
目標の1,865kcalまで約250kcalの余りがあります。これが「自由枠」です。お菓子でもビールでも使っていいですし、使わずに週末に回しても構いません。
※ カロリーは一般的な量での目安です(夜の調理油・ドレッシング分として約50kcalを含めています)。市販品はパッケージの栄養成分表示で確認してください。
朝:5分で終わるものだけにする
オートミールは牛乳をかけてレンジで温めるだけ、ゆで卵は2〜3日分ずつまとめてゆでておく。朝に「作る」工程を入れないのがコツです。
昼:作り置きの肉+主食で固定
鶏むね肉を週1回まとめて火を通しておき、おにぎりと一緒に持っていく。昼をここまで固定すると、平日の食事でいちばん崩れやすいところが消えます。
間食:夕方の空腹を先につぶす
帰宅前の16〜17時に食べます。ここで何も食べないと、夜に空腹で食べすぎます。タンパク質が入るものを選ぶと腹持ちがいいです。
夜:主食・主菜・副菜・汁物をそろえる
ご飯は量って200g。主菜は日替わり、野菜の副菜と味噌汁は毎日入れる。夜だけは「普通の定食の形」にしておくと、家族がいても別メニューにせずに済みます。
減量期の1週間の献立例(飲み会あり)
上の型をベースに、金曜に飲み会、土曜に外食がある、会社員としてごく普通の1週間を組んでみます。表にないところ(朝・昼・間食)は型のままです。
| 曜日 | 型から変えるところ | 1日の合計 |
|---|---|---|
| 月 | 夜:鶏むね肉(皮なし・生)150g(作り置きの残り) | 約1,610kcal |
| 火 | 夜:鮭の塩焼き1切れ+冷奴 | 約1,640kcal |
| 水 | 夜:鶏むね肉(皮なし・生)150g(作り置きの残り) | 約1,610kcal |
| 木 | 夜:豚もも薄切り100gのしゃぶしゃぶ | 約1,590kcal |
| 金 | 夜:飲み会(〆なし)。間食はなし | 約2,200kcal |
| 土 | 昼:外食の定食。自由枠を使う | 約1,900kcal |
| 日 | 鶏むねの仕込みの日。夜:まぐろの刺身。自由枠を使う | 約1,800kcal |
| 計 | 目標は1,865kcal × 7日 = 約13,060kcal | 約12,350kcal |
金曜は目標を約340kcal超えています。それでも1週間の合計は目標より約700kcal少なくなっています。月〜木に自由枠を使わずにおいた分が、金曜の飲み会と週末の外食を吸収しているからです。
この1週間の組み方のポイント
- ・飲み会の日は多めに見積もる。酒とつまみで1,000〜1,400kcalを見込み、2,200kcalで計算しておく
- ・週の合計は目標より少し下でいい。カロリーの見積もりはどうしても甘くなるので、700kcalくらいの余裕は誤差で消える
- ・飲み会の翌日に抜かない。土曜も普通に朝を食べ、型に戻る
夜の主菜の候補(目安・重さは生):鶏むね肉(皮なし)150g 約160kcal/鮭1切れ(80g)+冷奴(絹ごし150g)約185kcal/豚もも薄切り(脂身の少ないもの)100g 約140kcal/まぐろ赤身の刺身100g 約110kcal。どれも主菜としては200kcal以下で、タンパク質は20〜35gとれます。しゃぶしゃぶのたれは、ごまだれよりポン酢のほうが軽く済みます。
女性・小柄な人の調整
モデルは体格のいい男性なので、そのままでは多すぎる人もいます。たとえば32歳女性・身長158cm・体重58kg・運動なしだと、維持カロリーは約1,600kcalです。ここから−500kcalすると1,200kcalを割り込むため、−300kcalで約1,300kcalを目標にします。
型から減らす4か所(約−310kcal)
- ・夜のご飯を200g → 150g(約−80kcal)
- ・間食のアーモンドをやめる(約−120kcal)
- ・昼の鶏むね肉を200g → 150g(約−55kcal)
- ・夜の鶏むね肉を150g → 100g(約−55kcal)
これで1日 約1,300kcal、タンパク質は約95g(体重×1.6gとほぼ同じ)です。
朝は変えていません。昼も肉を50g減らすだけで、弁当の形はそのままです。削るのは夜の主食・間食・肉の量にすると、朝と昼の段取りを崩さずに済みます。減らした結果が1,200kcalを下回るなら、それ以上は削らず、減量ペースのほうを落としてください。
※ サクメシの診断は、−500kcalで1,200kcalを下回る場合、1,200kcalに合わせて表示します。−300kcalにしたい場合は、表示された維持カロリーから自分で300を引いてください。
弁当にできない日・帰りが遅い日
型が崩れるのはだいたい昼と夜です。よくある3つの場面の代わりを決めておきます。
帰宅が22時を過ぎる日
夜を2回に分ける。夕方に会社でおにぎりを食べておき、帰宅後は主菜・副菜・味噌汁だけにする。夜のご飯の分を夕方に前倒しするだけなので、合計は変わらない。
週末の仕込み
この型を平日に回すために、週末にやっておくのは次の3つだけです。
- 1.鶏むね肉をまとめて加熱する。昼200g×5日+夜150g×2日で、生の重さで1.3kg前後(自分は夕食分を多めに見て2kgほど仕込んでいます)。月〜水の分は冷蔵、木・金の分は加熱後すぐ1食ずつ冷凍し、前日の夜に冷蔵庫へ移して解凍する
- 2.ゆで卵は2〜3日分ずつゆでる(週2回)。殻はむかずに冷蔵しておく
- 3.オートミール・ヨーグルト・アーモンド・バナナを1週間分買う。朝と間食の材料をそろえておく
鶏むね肉は、加熱が不十分だと食中毒の原因になります。中心まで火を通すこと、冷蔵での保存は2〜3日までとし、それ以降の分は冷凍すること。この2つは必ず守ってください。仕込みの手順と保存の注意は作り置きダイエットに、実際に1年続けてみた記録は同じ鶏むね弁当を1年続けているに書いています。
崩れやすい場面
⚠️ 飲み会で〆まで行く
酒そのものより、つまみの追加と〆のラーメンが大きい。〆のラーメンはこってり系・トッピングありだと800〜1,100kcalになるので、ここを切れば飲み会は1週間の枠に収まる。
⚠️ 体重が増えた翌日に食事を抜く
1日で増えた1kgは脂肪ではなく、ほとんどが水分と、まだ消化中の食べ物の重さ。抜くと夕方に反動で食べて、収支はむしろ悪くなる。判断は週平均で。
⚠️ 数週間、体重が止まって見える
数週間止まって見えるのは、水分の上下であることが多い。判断は2週間の平均で。それでも動かなければ、体重が落ちたぶん維持カロリーも下がっているので、夜のご飯を50g減らすか、歩数を増やす。
自炊できない週の逃げ道
繁忙期や出張が続くと、週末の仕込みすらできない週があります。そこで型が全部崩れて「今週はもういいや」となるのが、減量期でいちばんもったいないパターンです。
対策は、仕込めなかった週の代わりを先に決めておくことです。昼はコンビニの組み合わせ(上の「弁当を作れなかった日」)、夜は冷凍の宅食を何食かストックしておきます。宅食はカロリーとタンパク質が表示されているので、電子レンジで温めるだけで型の「夜」をそのまま置き換えられます。
この記事の下に、サクメシが提携している宅食サービスを載せています(PR)。
自分がやっている部分と、この記事の弱いところ
この型のうち、昼の「鶏むね肉200g+おにぎり」は、自分(運営者)が1年以上続けている実際の弁当です。週に1回、鶏むね肉を2kgほどまとめて加熱し、平日の弁当と夕食のタンパク源に回しています。
92kgあった頃は、朝は食べず、昼はコンビニ弁当や菓子パンで700〜900kcal、帰宅は毎日0時近くでした(92kgのとき、外食で何を食べていたか)。そのあと、昼を弁当に切り替えて固定しました。昼が決まると、1日の中で「その場で選ぶ」食事が1回減ります。コンビニに寄る用事がなくなり、菓子パンを買う場面も消えました。この記事で「固定」をすすめているのは、そのときの実感からです。
先に断っておくこと
- ・朝・間食・夜の献立と1週間の表は、モデルケースに合わせて計算で組んだものです。自分が毎日この通りに食べているわけではありません
- ・カロリーとタンパク質は一般的な量での目安で、実測ではありません
- ・持病がある方、妊娠中・授乳中の方、医師から食事の指示を受けている方は、この型より医師の指示を優先してください
よくある質問
Q. 毎日ほぼ同じ食事で、栄養は偏りませんか?
A. 昼を固定しても、夜の主菜を鶏・魚・豚・大豆製品で回せば、タンパク源の偏りはかなり小さくなります。崩れやすいのは野菜と果物です。夜の副菜を1品必ず入れ、朝の果物を切らさないことだけ決めておくと、固定メニューの弱点を補えます。
Q. 朝は食べられません。この型は使えませんか?
A. 使えます。朝の約390kcalを昼か間食に移せば、1日の合計は変わりません。たとえば昼におにぎりを1個足し、間食にバナナとゆで卵を回すなどです。減量の結果を大きく左右するのは1日・1週間の合計で、食べる時間の影響はそれより小さいと考えてください。
Q. 昼は外食か社食しかありません
A. 主菜が焼き魚・鶏の照り焼き・刺身などの定食を選び、ご飯は普通盛りにすれば600〜700kcal前後に収まることが多いです(揚げ物や生姜焼きの定食は750kcal以上になりやすい)。そのぶん間食をやめるか、夜のご飯を減らして1日の合計を合わせてください。
Q. 筋トレをしていなくても、この献立で痩せますか?
A. 消費より摂取を少なくできていれば、運動なしでも体重は落ちていきます(ペースには個人差があります)。ただし運動しない人は維持カロリーが下がるので、活動係数1.2で計算し直してください。この記事のモデル男性なら目標は約1,560kcalで、間食のナッツをやめればほぼ合います。
Q. 減量期はどれくらい続ければいいですか?
A. 始める前に期限か目標体重を決めておくことをすすめます。区切りがないと、だらだら続けて疲れたところで崩れやすいからです。また体重が3〜5kg落ちたら維持カロリーも下がるので、その時点で目標カロリーを計算し直してください。
まとめ
- 1.先に枠を決める。目標は維持カロリー −500kcal(1,200kcalは下回らない)
- 2.平日の朝・昼・間食は固定、夜は主菜だけ日替わり
- 3.平日の自由枠を残しておけば、飲み会や外食は1週間の合計で吸収できる
- 4.弁当にできない日・遅い日・仕込めない週の代わりを先に決めておく
- 5.判断は2週間の体重平均で。止まったら夜のご飯か歩数で調整する
減量が終わって体を大きくしたくなったら、この型に主食を足す形で増量期の食事メニューに移れます。
この記事の数字はモデルケースのものです。サクメシなら、自分の身長・体重・活動量から目標カロリーを計算し、7日分の献立まで無料で作れます。まずは自分の枠を出してみてください。
参考・出典
- 「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書(厚生労働省)
- 身体活動とエネルギー代謝(厚生労働省 健康づくりサポートネット(e-ヘルスネット))
- たんぱく質(厚生労働省 健康づくりサポートネット(e-ヘルスネット))
この記事を書いた人
motsuサクメシ運営 / フィジーク大会入賞会社員をしながら筋トレとダイエットを10年以上続け、フィジーク大会で入賞。90kg台からの減量を経験しています。自分の食事記録と失敗の積み重ねをもとに、続けられる食事管理の方法を発信しています。
プロフィールを見る →本記事は健康的な食生活に関する一般的な情報提供を目的としたもので、医師による診断・治療・処方に代わるものではありません。持病のある方、妊娠中・授乳中の方、通院・服薬中の方は、食事内容を変更する前に主治医または管理栄養士にご相談ください。
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